264 x 180mm (B5変型) | 96頁+片側観音7枚(28頁) | 上製本
デザイン: 鈴木聖
発行: T&M Projects (2017年7月)
ISBN: 978-4-909442-02-4
「Into the Light」は山谷佑介自身が家庭を持ち、他人の「家」に興味を持ったことをきっかけに東京郊外の住宅街を深夜に赤外線カメラで撮影したシリーズ。無機質であるにもかかわらず、住人とともに変化を続け、人間の営みとは切り離すことができない「家」は、不可視光線に反応する赤外線カメラを使っても、もちろん覗くことはできない。覗き込むことのできない諦めや苛立ちと、それでもなお人間の営みを覗いてみたいという欲求は、「見ること」と「見られること」を強く意識させた。他者から見られるということに恐れを抱く反面、日々多くの情報を目にしている私たちは、より多くのものを見たい・知りたいという要求が増しているという矛盾を抱えている。深夜の住宅街に漂う、自己と他者との圧倒的な隔たりの中で、他者の領域に足を踏み入れ撮影することに対して山谷は、「自分と世界との隔たりを感じさせながらも、妙な居心地の良さを感じさせた」と語る。
山谷佑介 (やまたに・ゆうすけ）
1985年新潟県生まれ。2013年に初写真集『Tsugi no yoru e』を自費で刊行。その後、京都国際写真祭 (2015年)、東京国際写真祭(2015年)への参加や、NY・コンデナスト本社ビルでの展示など、国内外で作品を発表。以降、主な写真集に『ground』『RAMA LAMA DING DONG』がある。
E V E N T
【 山谷佑介「Into the Light」イベントを東京と大阪で開催 】
① 8月23日(水) 19:30~ @銀座蔦屋書店 (東京)
山谷佑介x田附勝x鈴木聖トーク＆サイン会
山谷さんも尊敬する先輩として写真家キャリアの長い田附さんとの闘いのリングに上がる気持ちで今回挑みたいと考えています。田附さんも遠慮なく、時には無茶振りもしながら色んなことを聞きたいと話しています。山谷さんと田附さんは今までガッツリと個人的に話をしたことがありません。それゆえに、トークがどの方向に発展するのか、はたまた喧嘩のようになるのか、和やかムードか…いい意味で緊張感あるトークになるかと思います。そして、その闘いの場を見守る立場として、両者の写真集をデザインされた鈴木聖さんにも登壇していただきます。
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/639-1746000...
② 9月2日(土) 12:00~ @ スタンダードブックストア心斎橋
山谷佑介トーク＆サイン会
今まで出版された写真集は即完売。新作写真集『Into the Light』は2017年注目の１冊です。写真家・山谷氏は2013年に大阪で出会った友人たちと過ごした日々を記録した写真集『Tsugi no yoru e』を出版しました。その舞台は大阪・心斎橋。山谷氏も当時スタンダードブックストアでRyan McGinleyなどの写真集を購入した思い出も。
所縁ある大阪での初トーク。皆様ぜひ足をお運びください！！！
http://www.standardbookstore.com/archives/66257476...